TANOKYU

9月の素材 じゃがいも

 9月になると私は嬉しいような、ほっとしたような気持ちになります。それは、待ちわびた北海道の男爵がようやく入荷するからです。当店のサラダには、生野菜にポテトサラダを添えてお出ししていますが、このポテトサラダに、常連のお客様のファンが大勢いらっしゃいます。ポテトサラダ自体は、一年を通して造りますが、やはり北海道産の男爵が他の産地のものを圧倒しています。ですから、これから春の頃まではそのおいしさをファンの皆様に大いに楽しんでいだだけるのです。

 このサラダはあくまでも、素材の善し悪しで決まりますので、造り方のこつなどはありませんが、当店流の造り方を2、3お話します。まず、じゃがいもは切らずに丸のまま茹でます。熱いうちに皮を剥き、素早く潰します。この時練るようにしてはいけません。男爵のほくほくした食感が損なわれます。合わせる野菜は、玉ネギの薄切りを水にさらしたものとパセリのみじん切りだけです。野菜を多く入れると、野菜から出た水分で全体が水っぽくなってしまいます。調味料は塩とコショウそれにマヨネーズ、マスタードを少し加えると風味が増します。すぐに召し上がる場合はマヨネーズではなく、ドレッシングで和えるとあっさりした仕上がりになりますが、時間がたつと油分が分離してしまいますので注意して使いわけをしてください。

 勿論、じゃがいもは男爵だけではなく、煮崩れしにくいメークインなど料理法によって様々な種類がありますし、合わせる素材によっても特徴がそれぞれ違いますので、料理のバリエーションは無限にあります。秋が深まるにつれより美味しさが増してくるじゃがいもで色々な料理を楽しみましょう。

8月の素材 バジル

 バジルは英語の呼び名で、イタリアではバジリコとよばれます。とりわけ、イタリア料理には欠かせないトマトとの相性が良いのでよく使われます。バジルはシソ科の一年草で葉・花・茎など殆どの部分が利用できます。バジルは幾つかの種類がありますが、いちばんポピュラーなのが、甘い香りをはなつスイート・バジルです。

 以前は生のバジルはなかなか手に入らなかったので、青シソの葉を代用する店があったため、今でもバジリコは青シソのことと思っている人もいます。今では園芸ブームも手伝って簡単に手に入りますので、プランターなどを使って御自分で育ててみては如何ですか。苗からでしたら少しの肥料と毎日の水やりだけで驚く程よく育ちます。自宅用でしたら2株もあれば夏から秋まで十分に楽しめます。

 バジルを使った料理は数えきれないほどありますが、まずはサラダにでも使ってからいろいろ試してみて下さい。当店ではスズキのソテーにバジルソースをかけてお出ししています。是非一度お召し上がりください。

7月の素材 なす

 夏野菜の代表の「なす」を使った洋風料理と言えばラタトゥイユが挙げられます。地中海沿岸の太陽をたっぷり浴びたズッキーニやトマト・ピーマン等と一緒に白ワインで蒸し煮にした野趣溢れる素朴な料理です。私の大好きな和風家庭料理の一品、なすの味噌いために通じる野菜本来の旨味を充分に引き出した定番料理です。できたての暖かいままでも、冷たくひやしても美味しく召し上がれます。当店では夏の間は、ディナーコースの前菜に付け合わせています。

 御家庭で簡単にできる「なす」を使った料理としては、なすのトマトソース・スパゲッティーなどはいかがでしょうか。なすを輪切りにし、にんにくと鷹の爪と一緒にオリーブオイルでいためトマトの水煮缶詰を手で潰しながら加え5分程煮込みます。 塩コショウで味を調えて、アルデンテにボイルしたスパゲッティーの上にかけ、パセリのみじん切りを振り掛けます。
お休みの日のランチにぴったりのメニューです。白ワインやよく冷えたビールをお供にいかがですか。
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