まったく捕らえ所のない構成のなかで、ジャンル別に分ければ一番枚数が多いのがジャズです、次が60年代から70年代を中心としたロックというところでしょうか。その中でも群を抜くのがビートルズです。彼等のCDがあまりにもポピュラーで、あまりにもスタンダードなアルバムの数々のせいか、このコーナーでは敢えてとり上げていませんでした。しかし先日の新聞等の報道で多くの方が御存知のように、かつてのメンバーのひとり、ジョージ・ハリスンが末期がんに侵されているとのショッキングなニュースがながれました。ジョン・レノンに続きまたもや悲しい現実と対面しなければならないのかと言う思いが脳裏をよぎりましたが、その後の報道では退院できたとの事でとりあえずは、最悪の事態は回避されたようです。
そこで今回はジョージ・ハリスンの作品のなかでも、もっとも世に知られた曲ではないかと憶われる"SOMETHING"を収録したアルバム"ABBEY ROAD"をとり上げました。この事実上ビートルズ最後のアルバムは、さまざまな噂がながれ物議をかもしたジャケットの写真にまつわる話題とともに、それまでジョンとポールの影に隠れあまり目立たない存在であったジョージが、新しい楽器としてようやく認知されようとしていたシンセサイザーを採り入れるなど、アルバム作りに積極的に関わりその後の活動の片鱗を感じさせる動きを見せたことでも注目すべきアルバムです。
奇しくもこの日、隣町の藤岡でロン・カーターのトリオがコンサートをする事を知り、ジャズが大好きなくだんのヒュッテの管理人夫妻にお知らせしたところ、さすがにこの手の情報入手は怠りないとみえて、高崎在住の友人夫妻と出掛ける手筈になっているとの返事でした。それならコンサートがはねたら田能久で食事をしてからお帰りなさいと強引に客引きをし、閉店後私どもを含め三組の中年夫婦のミニ宴会となりました。両夫妻とも共通の趣味を持ち、互いに感性が似通っているのでしょう一年中行動をともにする機会が多い素敵な方たちです。その影響を受け私どもの休日の過ごし方も段々様変わりして来て、夫婦で出掛けることが多くなってきました。
やはり持つべきものは友であると今さらながら思うことしきりですが、さて私どもは果たして彼等の良き友人たりえているのか少々不安なのも事実です。それはさておき私どもができることは、精一杯おいしい料理を作り心からもてなすことしかないわけですから、いつも初心を忘れずにいなければと改めて思い直した夜でした。両夫妻からの誕生日プレゼントは山靴用のソックスと、ロン・カーター直筆サインのこのCDでした。多謝。